クイズの球団

181025

卓球のTリーグが始まった。

ものすごくショーアップされたものになっていた。
わかってはいるんだけど僕が勝手に思っている「卓球」のイメージとはかけ離れたものになっていた。実にカッコイイ。

ここのところの流れなんだろう、卓球だけじゃなくフェンシングもレスリングも照明や音響がコンサートのようになっている。
とにかく見た目がカッコイイのである。1993年のサッカーJリーグが始まった時も同じようなことを思った。

僕はもともとスポーツも芸事の1つと考えているので、スポーツと芸能は大きなくくりなら同じカテゴリに入ると思っている。もちろんクイズも芸事なので同じくくりに余裕で入る。
だからこういう芸能の分野で確立されてきたショー的な手法がスポーツに取り込まれたものが次から次に出てくるのはとても嬉しい。

よく、一度プレーを見てもらったらその凄さはわかる、ということを考えていて公言するオッサン連中がいるが、実はそれ自体がもうすでに古い考え方なのだ。今はとにかくその「一度見てもらう」ためにどうするかを考える、という流れに来ているのである。

しかしただ単に見てもらうだけではダメなのも当然の話で、勝負の内容が初見の人の心を掴むものでないといけない。これは両方あって初めて成立するものなのだ。外見と中身の両方があってこそだ。

しかも内容で人の心を掴むのはそれはそれで意外と難しかったりする。
たとえば「凄いプレー」というものが「わかりやすい凄さ」なのか「玄人受けする凄さ」なのかでまた変わってしまう。
そのために解説をつけるのか客に予備知識を持ってもらうようにするのか、そんな段階から頭を絞らないといけないはずなのだ。

とにかくTリーグが始まった。
こういうものを見ると僕にはすぐにクイズに置き換えてしまう悪い癖がある(笑)
今回のTリーグでは「チーム」というものになぜか心が引っ掛かった。

僕らクイズ屋は例えば大学やサークルといった集団に属することがほとんどである。そしてその単位で戦いをしたこともある。だから僕でもチーム戦を経験している。
でも今回思ったのはそういう団体ではなく、あくまでもクイズの戦力を整えた集団としての「チーム」なのだ。

もちろんそのためには大前提があって、チームが対抗して戦うリーグのようなものがないといけない。(そこにスポンサーがついたら完璧だけどそれはいくら何でも一足飛びすぎるのでいくら僕でも考えない(笑))

リーグ戦はクイズの戦いを選抜メンバーで行なうが節によっては早押し以外のものがあったりする。そうなればそのクイズの「球団」(球技ではないんだけど(笑))はメンバーを整えるときには戦力としていろんな技を持ってるメンバーを揃えることになる。
わかりやすい例でいうと、リーグ戦に必ずイントロクイズの節があるならメンバーに「イントロマエストロ」藤田太郎を揃えておく、みたいな感じだ。

それではとにかく人数が多い方がいいような感じがするので、リーグ戰の中には「全員が出場しないといけない」と「人数が多い方が不利」というものを併立させたものを定期的に仕込んでおけば勝手に人数の上限は決まって行く。もちろんルールとして上限を定めてもいいんだけど。

大学やサークルではいつの時代もどうしても戦力の偏りが目立ってしまう。だからこそ「戦うため」がテーマとなった団体ができたら面白いかなー、とつい考えてしまった。
まあ僕は今は戦力にはならないだろうからせいぜい監督かヘッドコーチになるか。戦略を立てるのはまだまだ大丈夫だと思うので(笑)

そして、そんなこんなで今日は10月25日である。
今日は我々プロ野球好きにはとても大切な日だ。そう、ドラフト会議当日なのである。

このコラムがアップされる時間には今年のプロ野球のドラフト会議は終わっている。我がベイスターズが誰の交渉権を獲得するのか本当に楽しみで仕方がない。ここのところ山崎ヤスアキ、今永、濱口、東と「当たり」ではなく「大当たり」が続いているからね。
多分報徳の小園選手か金足農業の吉田投手を1位指名してくるような気がするが、そうじゃない誰かを一本釣りするのも見てみたい。いやー、ホントに楽しみだ。

クイズの球団でも「メンバーは22歳以上に限る」とかにすると毎年ドラフト会議ができる。
4年前の高校生クイズで勝った◯◯君は今年ドラフトだなー、みたいな感じになるんだよなー、とそんな妄想も広がってしまう。

これに限らず僕の頭の中にはクイズの「できたら面白いなー」がいくつかある。
学生のころ、いつかはできるんだろうなと思っていた「クイズ協会」も現在では普通に存在する。家が離れていても毎晩集まってクイズができればいいな、と思っていたものも今や「スカイプ」で可能だ。クイズのカラオケボックスみたいなのは「SODALITE」が近い。
だからこの「クイズの球団」もどんなスタイルかはわからないけどいつかはできるのかも知れない。

コンサートのようにショーアップした中で満員の観客を集めて、同じユニフォームを着たメンバーによるクイズのチーム戦。いつかは見てみたいものだ。

ではまた来週の木曜日。