5週目!!!!! (1989年11月23日)

171123

いよいよ最終週。今週だけ放送時間はなぜか2時間。
放送開始までの期間、僕らは当然その理由を知っていたけど、一般の視聴者は誰もその理由を知らなかったのだった。
それどころか、30分増えたことに気付かなかった人も少なくなかった。5週目の最初を見逃しましたー、という手紙もよくもらった。気が付いたら及川さんがいなくなってたんですー、みたいな内容ね。(ひどい話だなー)

ところで僕は宝塚歌劇が好きである。大地真央さんがトップだった頃の月組はよく観に行っていた。
僕の好きなタカラヅカの「瞬間」の1つは、後半のレビューの最後の最後、トップが大階段を降りて来て全員が揃い、踊りながら終わって緞帳が下がる、その直後だ。
世界が一瞬暗闇になり、ほどなくホールの灯りがついて現実に戻る。この瞬間がたまらないのである。
小学生の頃、鳳蘭さんがトップだった星組を初めて観たときからその気持ちは続いていた。
あの緞帳の向こうに夢の世界がたしかにあったのだ。「豪華なものを見た」という、まさに「夢心地」な気分に包まれるのである。

毎年の『ウルトラクイズ』の最終週の放送直後も、僕にはそれに近いものが感じられた。
当時のテレビは今のバラエティのように、盛り上がったところでCMが入ったり、CM明けに数分間、さっきと同じ内容を放送する、などといった姑息な真似がなかったため、放送内容に「入り込む」ことができた。
しかもウルトラにおいては、それをスタッフもわかっているようで、最終週の最後には、のめりこんでしまった視聴者の気持ちをソフトランディングさせる、味のあるラストシーンを用意してくれていて、十分、余韻に浸らせてくれるのだ。(『第7回』のエンディングなんて何度見てもたまんない)

1989年11月23日20時50分、『第13回』を見終えた多くの人もそんな気分に浸っていたのではないだろうか。この年のツアーの全容がついにわかり、すべての謎が解けた直後である。何とも言えない満足感に包まれ、夢中で見てしまったための少しの疲れを感じていたはずだ。
SNSも何もなかった時代である。感想をすぐに友達と共有できるものではなかった多くの少年少女は翌日の教室で話すことをたくさん抱えて眠りについたはずなのだ。

というわけで、最終週である。

◆ ◆ ◆

●オープニング

「おー、個人紹介来たー!」
前年の『第12回』の最終週の頭が実にカッコよかったので、僕的にはここはかなり期待をしていた。しかし!
「去年の音楽の方がよかったなー」
ハードルを上げ過ぎていたので勝手にがっかりしたのだった(笑)

「出たコンボイ! やっとアヒルかー!」
最終週になっても僕はやかましかった。

トメさんのナレーション「謎の優勝賞品とは果たして何か、手にするのは誰か!」
「冷凍保存やし、手にするのはオレやし」
僕しか言えない鉄板のネタである。

●ルート紹介

「よし“ROUTE”はちゃんと直ってるな」
まさかこんなところをチェックするようになるとは、という感じである。

今週の見どころを紹介した小倉さんのナレーション「目立たないで勝ち抜いて来た陰の実力者、秋利は不気味な存在」。
え、そうなん?放送的にはアイツは目立ってないの?
そうか、1抜けをしてないからか。でもツアーでは十分過ぎるほどの存在感があったんだけどなあ。まあ雰囲気が不気味ということには間違いないからいいかー。

●チムニーロック

「くそ~、三択〜」
たしかに言われてみたら数字の問題にアホみたいに「1」と「3」しか上げてないぞ(笑)

一斉にコンボイに乗り込む。この時に流れる音楽は映画『荒野の七人』のメインテーマである。
「音楽むちゃくちゃハマってるやん」

クイズスタート。開始早々に木村が正解。
「このルールで数字のクイズなんか出すなよー」と言わんばかりの表情が映る。
完全にカメラの存在を忘れていたのだった(笑)

しかしさすがは田川さん。あの修羅場で小林さんのモノマネをしている(笑)
「やっぱここはこのネタが正解やなー。田川さん、すごいなー。でもこのタイミングで残りの4人も入れて全員でそれぞれ小林さんをやってたら大爆笑やったなー」

そしてそんな田川さんは「落雷」で正解を出す。
この時のター兄ぃの顔はツアー中で一番カッコいいと思うのだがどうか。

続いて秋利は「フォード」という問題で勝ち抜け。
地上カメラ隊が乗っていた車が実はフォードで、車の後ろにデカデカと「FORD」と書いてあったそうな。
「いやー、正解が目の前にあったんだよ」と秋利が言っていたのを思い出す。
ちなみに理系の及川が「リンカーン」と答えたのは、ご当地クイズ用に調べた「ネブラスカ州の州都はリンカーン」というデータが頭に残っていたのだろうと思われる。だからそれほど突拍子もない答でもなかったのだ。及川の名誉のために言っておく。

続いて抜けたのは永田さん。
ここで僕が頭を抱えるシーンが流れる。
しかしこれは実は田川さんが抜けたときの映像。永田さんが抜けたときはむしろ僕らが対決をせずにすんだ、ということでほっとしていたからだ。

そしていよいよ僕の番。「白鳥」を正解して及川との対決に臨む。
「そういやこの問題の正解はわかってなかったんやなー」
問題を聞きながら、「そうか『白鳥の歌』ってそういう意味やったんか」と感動していたのを思い出す。

さあコンボイの死闘はここからである。一体何問放送すんねん、と思いきや、さっさと決着がついて肩透かしを食らう。
「えー、これー?」(もうええか)
多分あの放送を見て「肩透かし」と感じたのは日本中で僕と及川の2人だけだっただろう。

そしてウィニングランに入る。
「出たー!マルタ!」
やっと出た! ありがとう藤原さん!(笑)

結局ここでは木村、田川、秋利、永田、長戸の順で勝ち抜けた。
そう、これはこの後の負ける順でもある。

罰ゲームで去っていく及川の後ろ姿のシーンに使われている音楽はウイリー・ネルソンの『オン・ザ・ロード・アゲイン』 だ。これもまたハマってる。

●メンフィス

今週の敗者予想。
こんなところで敗者予想をやってたのかー。全然わからんかった。
でもやっぱり1回ぐらいはコンピューターにしてほしかったなー。
「落 秋利美紀雄 23 山口 2%」
だよなー。

メンフィスのクイズで負けたのは東大の木村。
放送を見るとその理由もわかる。途中で負けを確信していたのか、木村はクイズに集中し切れてないのだ。
アヒルが来たときのよそ見もそうだけど、田川さんが正解した「ラブシーン」の問題では1問休みの時に肘をついているのが一瞬、映っている。
後にスタッフが「あの日の木村君はなんか諦めていた様子だった」と言ってたのはこのことだったのか、と思った。

クイズが終わり、トメさんが「それではボルチモアに行く人を発表して参りたいと思います」というコメントを入れる。
この段階で僕はハットの紐を下ろしている。
「おいおい、段取り段取り。紐下ろすの早い早い!」
画面を見ながらツッコんでしまった。

●ボルチモア

ボルチモアの戦いはトメさんのナレーションでスタート。
ここで小さいツボが。

ナレーションは「1931年、フーバー大統領の命により」で始まるが、その続きをよく聞くと「さらに1984年にはトルーマン大統領の命令により」となる。
1984年当時のアメリカ大統領は間違いなくレーガンだ。
藤原さんの原稿?トメさんのナレーション?実に珍しいミスである。

クイズ前にアメリカ国歌が流れる。
「しもたー、ここはハットを取って起立やん」
テレビ的にどうか、というより礼儀の問題で残念なことをした、という感想を持ったのだった。

いよいよクイズがスタート。
「涙腺、目」で永田さんが最初の通過席。
いきなりメガネがズレる(笑)

「ロダン」という問題で僕が正解を出す。
この問題、よーく聞くと、出だしに編集がかかっているのがわかる。
実はこの問題文の前にトメさんがアドリブでセリフを入れていたのだ。
「そろそろカレーが食べたいねー。『カレーの市民』を作った彫刻家は?」
と彼(カレー)は言ったのだった。その冒頭部がカットされたのである。
たまにトメさんはそういうお茶目なアドリブを入れる。でもヒントでもあるので僕はそれも集中していて聞いていた。

僕の通過席で「恥の文化」を秋利が正解する。
まあ正解するのはいいのだが、その後の奴の動きがムッチャ腹立つ!(笑)

秋利2回目のお立ち台。
正解は「ボナパルト」のところを秋利は「ナポレオン」と答えて間違える。
で、ここなのだが、他の問題と比べて不正解のブザーが一瞬だけ遅いのがおわかりいただけるだろうか。
これは判定を担当していた萩原さんのこれまたお茶目なイタズラなのである。
「ハラハラさせようと思ってちょっとタメたんだよ」
ってやーめーてー。

永田さんの通過席。正解は「山口素堂」。
またもメガネがズレる。

そしてここからツボ!
後ろの旗に注目してほしい。あの旗、クイズ開始とともに特別に揚げられた、相当デカいものである。雑誌『QUIZ JAPAN』の創刊号の表紙にも見られる大きな旗だ。もちろん絵的にはこっちの方が断然いい。
しかしあの旗は途中で降ろされて、それからは本来の小さいものに戻るのである。(強風が理由で戻されたと僕は聞いた)

しかし! あの旗、編集の都合で大きくなったり小さくなったりするのである(笑)
たとえば「レバーや魚を浸けておくと臭みが取れる」という問題では後ろの旗が小さくなっているのだが直後の「セザンヌ」の問題でまた大きくなる、という具合に。
この旗のマジック。最初確認したとき、ちょっとキモかったのを覚えている。

僕の6回目の通過席「ラッダイト運動」。
ここで秋利が答える前に僕はまたもハットの紐を緩めている。段取り段取り。
永田さんがハットの紐を耳の後ろに通すクセがあるとすれば、僕には正誤判定や勝敗判定を勝手に判断して紐を緩めてしまうクセがあるのだった。
よく見ると通過を決めた「ガリア戦記」のときもそうなんだよねー。だからあんなスムーズにハットを手にしてバンザイができるのである。

ちなみにこのクセ、意外なところで恒川にもあったりする。クイーンズタウンで彼は「スティング」を答えて勝ち抜けるのだが、よく見るとのここでの恒川もさっさと紐を緩めている。
おい、恒川、段取りっつーもんがあるだろうが!

僕の7回目の通過席「桃」。
「あー、ワザとらしいなー。『あれー?』やないでまったく」
自分のことなのでどのセリフがマジでどれがワザとかがわかる。見ていて恥ずかしくなることが多々ある。

そうこうしているうちに僕が抜け、その後の永田さんの通過席。
かの「冬虫夏草」の問題だ。
やはりメガネがズレる。

通過を決めた2人でバンザイ三唱。
ここでプチツボ。
このときのバンザイだが、それまでのバンザイとは違って永田さんの声の大きさ、動きの激しさが違うのがわかるだろうか。
永田さんはこれが最後のバンザイになるということで、特に思いを込めてバンザイをしたとのこと。サイパン島の玉砕やん。
ちなみにもちろん僕はニューヨークでもバンザイをする気満タンだったのでここでも普通にしている。(多分ここのことはコメントに永田さんが一言書いてくれると思う(笑))

秋利と田川さんが負けてしまう。
これねえ、秋利が負けて泣くんだけど、そのシーンの最後に田川さんがチラっと彼を見るのが素敵でたまんないよねー。

さてここからがツボ!
これは先日再放送されたファミリー劇場やYouTubeで『第13回』を見ている人にはわからないもの。
実は本放送では秋利が泣いた直後にCMとなる。最初のCMはスポーツ用品のSSKのものなのだが、このCM曲がたまらない。
出だしのフレーズは「夢から〜、さめたよ〜」なのだ。しかもバラード調の曲なのである。
それでこれがまた、秋利の最期の余韻に見事にカブるのだ。そこまで狙ったか?日本テレビ! まあ多分たまたまだろうなー(笑)

敗者復活戦。
件のジグソーパズルのニューヨーク州のピース。優勝者の僕はもらってない。
ちなみに日本に帰ってから秋利に、「おい、ジグソーパズルのやつ、もらったのか?」とかいきなり言われたから、「はあ? わけのわからんことを言うな」と冷たく返してしまったのだが、あんな思い入れのあるものの話だったとは。こればっかりは放送を見て秋利に申し訳ないことをしたなと思って反省した。
うっそでーす!

ボルチモアの戦いを見ていて思い出したことがあった。
「そういや太鼓を持ってた少年兵が倒れたなー」
クイズ前に大きな旗を掲揚する際、アメリカの兵隊が何人かいるのがわかる。その一番右端に大きな太鼓を持った少年兵がいるのだが、彼がクイズの収録中に疲れで倒れてしまったのだった。ボルチモアの長丁場での最初の犠牲者である(笑)
しかし、罰ゲームの時にちゃんと復活しているのが放送で確認できるので、どうも大事には至らなかったようだ。よかったよかった。

秋利と田川さんの罰ゲーム。
最後、絶妙のタイミングで2人が座るシーンがあるが、あれは完全なアドリブだそうである。上手いねー。

●ニューヨーク

杏里の『ALL OF YOU』が流れる。
「これ、ウルトラのための曲やん」
この回想シーン。見ていてジーンとしたのは僕だけではなかったはずだ。

オープニングはヘリコプターからのトメさんのコメント。
「強力なハリケーンが東海岸を襲いまして」のハリケーンこそが「ヒューゴ」である。
そして嬉しかったのが、
「とても自慢できる若者を二人連れて、帰って参りました」
のフレーズだ。
ヘリポートで会ったトメさんが、「いいコメントを言っておいてやったからな。」と言っていたのはこのことだったのかー。ありがとうございます!

トメさんはコメントで「マルタの恋人」を連呼。
「そうかー、これでは確かにカットできんよなー。最初からスタッフも5週目では諦めるつもりやったんか」

舞台はプリンセス号へと移る。
トメさんのコメント、「マンハッタンブリッジに、家に急ぐ人たちを乗せた地下鉄が走っています」
この時、僕は「猿腕」になっている。肘が逆の方向に曲がる手のことである。
ファンレターの中にもしっかりここをチェックしていた人がいた。「長戸さんも猿腕なんですねー」って。
実は僕も船の上でそれに気づいた。左手にカメラマンが来た時、「あ、猿腕やん」と思った僕は何事もなかったように自然を装って手を戻しているのだ(笑)
「(ジャズダンスをやっていたときに)あれほど注意されたのに全然直ってへんやん」
ホント、人間は「なくて七癖」である。

トメさんのインタビューが続く。
「(パジャマは)縁起を担いだのですか?」「はい、担ぎました!」
うそつけ!成田をカットさせへんための細工やん!
心の中で思った。

クイズ開始。
いきなり加藤さんの粋な演出。
永田さんが1問目の「トークン」を正解した後、二人の目線が合うように編集されている。
「おー、時代劇っぽいやん」(どんな感想や)

そして何だかんだあって僕の優勝。(そこを略すかー)
トメさんによる優勝インタビューが始まる。

「夢は2つあった」
これ、ホントは3つなんだよなー、とまた心の中で思う。

僕は達成が難しいだろうなあ、という夢をずっと3つ持っていた。
それがこの数ヵ月で3つとも達成できたのである。
3つのうち、比較的簡単なのが「南米旅行」、2番目に簡単なのが「ウルトラ制覇」で、最も難しいと思われていたものをこのちょうどひと月半前に達成していたのだった。
まあそれはかなり説明が面倒なことなのでツアーでは最初から「夢は2つあって…」という話をしていたのだった。

インタビューの時は本当に寒く、さすがに最後はスタッフの方が持って来てくれたジャケットを着ている。だからあの船の上で最後まで寒かったのは実は永田さんの方である。
これこそが彼の罰ゲームだったりする。

そして『28年前日記』でも書いたけど2人だけのトークタイムが始まる。…はずだったのだが、あれだけ喋ったのに全てカット!
そしてナレーション。
「全力を尽くした者同士には何も語らずとも全てが分かり合えるのです」(笑)
おいおいおいおい! 語ったがな! 喋ったがな!
いきなり全部渡されたのにアドリブでオレ頑張って回したがな!

●オークランド

金魚のウンコが再び見れて心置きなく爆笑した。
そして罰ゲームのテーマ。おい!

怪しい会社の中の怪しいタンクに向かって僕が一言。
「えー、これ?」
「おー、小林さん。オレもやってたんかー」

僕の最後のセリフは「寒い」だった。
ここで1階で見ていた姉と妹が大爆笑をしているのが聞こえた。
あの間(ま)は長戸家のボケの間なのだ。

●エンディング

さあ『第13回』のエンディングである。どんな余韻に浸らせてくれるのか。
「『第7回』級のモンをたのむでー」

回想シーンがあり、トメさんのナレーションが続く。
そして最後、「なあ、長戸」の言葉とともに僕の変顔で番組が終わる。
「えー、これー?!」

そして本放送ではこの直後にCMが入る。
CMのスポンサーはここでもSSKだ!
「夢から~、さめたよ~」
オレもかー!

◆ ◆ ◆

「ウルトラクイズ上映会」と称してみんなで集まって録画を見る、なんて話がよくあるが、僕の場合はこの最終週の本放送が最初の「上映会」だった。

この日の夕方からRUQSの仲間(誰かそこにいたのか、ほとんど全員綺麗さっぱり忘れている(笑) しかし忘れてるということはいつものメンバーなのだろう)を呼んでメシを食いながら放送を見たのだ。僕らは2階の僕の部屋で、姉と妹は1階のリビングで見ていた。

だから最初の放送から僕は解説を入れていたことになる。
これは実に盛り上がったのだけど、コンボイを抜けてマルタの写真が出た時だけはその場でちょっとだけ不穏な空気が流れたのは事実だ(笑) 「誰なの?」みたいな。

コンボイとボルチモアでクイズ自体の時間が異常にかかっていること、さらに賞品地もあるということで最終週の内容が無茶苦茶盛りだくさんなのはわかっていた。だからそれらがどう編集されるのだろうというのは本当に楽しみだった。

あの放送を見たファンのだいたいが、「コンボイ危なかったですね」とか、「ボルチモア長かったです」、とか言うんだけど、あの2つに関しては放送を見た僕はいずれも「コンパクトだったなー」という感想を持った。
ボルチモアに関しては「クイズを堪能しました」という意見も多かったのだけど、多分本放送を見た僕ら4人だけは、「まあこんなもんかー」と思ったのである。
今となっては無理なんだけど、マスターテープが残っていた間にノーカット版を見てみたかったな。

この週のオープニングで「『知力体力時の運』も今年は今夜が聞き納め」とあったが、あの頃は素直に「そうか今年はこれで終わりかー」と思っていた。
しかしそれは「来年も必ずある」ということが前提だったんだよね。
そして数年後、その前提が何の根拠もないことだったんだというのを知ることになるのである。

というわけで9月からスタートした『28年前日記』シリーズ。
番外編の「本放送」も終わって、これで完全終了です。

このシリーズは『第13回アメリカ横断ウルトラクイズ』の「完全ガイドブック」です。
これを読んで番組を見返すと、トメさんや僕らのセリフに、「だからここではこんなことを言ってるのか」と思うはずで、それはあなたにとって新たな「発見」なのです。
そしてそれがわかったとき、あなたは挑戦者だけが経験した、画面に見えないウルトラツアーを感じることができるはずです。
ぜひ心行くまで楽しんでください。

ではまた来週の木曜日!