決断

180405

2018年もあっと言う間に4月になってしまった。
ベタな話だが、時間が経つのがホントに年々早くなる(笑) これはどうしたものか。
しかも今年はクイズのイベントが無茶苦茶多かったので余計に早く感じる。

そのイベントの大半を占めるのが先週のコラムにも書いた「SODALITE」である。
すでに書いた通り今僕が受け持っている「コマ」は、「ビギナー」「スタンダード」「エキスパート(ガチ)」の3つ。先週のコラムではここから更に増やすと書いたがその1つが発表になった。5月から開催される「レッスン」だ。
これはその名の通り、クイズを「学ぶ」クラスである。

実はクイズというのは、数多くの「技術」や「コツ」を必要とするのに、それらを誰かにちゃんと教えてもらうことがない珍しい競技なのである。

つまりクイズは一から十まで自分で自分を磨き上げて進んで行くのだ。
いい流れに乗れればどこまでも進めるのだが試行錯誤は必ず発生するために、余計な時間がかかってしまう。
もちろん僕の考えではその試行錯誤も余計な時間も必要なものだから経験すべきなんだけど、それでもマイナスの側面があるのは否めない。それらを最小限に留めておくための手助けとなるのが「レッスン」といえる。

ひょっとしたら今の高校のクイズ研あたりではこんなクイズのノウハウのリレーが先輩後輩の間であるのかも知れない。しかし少なくとも僕の大学のクイズ研にはそういうのは確立されてはいなかった。
僕もなるべく後輩には(そして時としては先輩にも(笑))いろんなことを伝えようとはしていたが、それでも「レッスン」という感じではなかったのである。

ではクイズをどうやって「教える」のか、ということだが、実は僕がクイズを教えるのはこれが初めてではない。
実は今から20年ほど前にいわゆるカルチャースクールで「クイズ」という講座を持っていたことがあるのだ(笑) そこで半年ほど「生徒」の皆さんにクイズを教えたことがある。今回はそれ以来となるわけだ。だから僕としては全くの未経験の分野ではない。

ちなみに来月から始まるレッスンの内容は、おぼろげには出来上がっているがまだ細かいところが詰め切れていない。初回の講座まであと1ヶ月しかないので何とかいいスタートを切れるようにプラッシュアップしていかないといけないと思っている。
何でこんなにプレッシャーがかかっているのかというと、受講希望者が予想以上に多かったからだ(笑)
いや、そこまで期待してもらわなくても、という感じなんだけど、とにかく今は僕が「押されている」状態であるのは間違いない。

今回、最初にアクションを起こしてくれた20名ほどの人はみんな「クイズをもっとやってみたい」と思っているはずである。
年齢もキャリアもバラバラだろうから、「クイズにもう少し深く関わってみたい」という比較的軽い思いから、「以前頑張っていたけど伸び悩んでいるのでもう一度巻き直してみたい」という深刻な(笑)思いまで、いろんなものを持っているに違いない。
いずれにしても現状より少しでもより良い状況にしたいという思いだけは同じなのだろう。

そして共通していることはもう1つある。
それは僕サイドからも感じられることで、彼ら彼女らがこのレッスンを受けることに対して「ワクワクしている」ということだ。

だって誰も受けたことがない授業だし、それに取って食われるようなものでもないのだから(笑)マイナスな要素もない。だからこれは期待しかないのである。
ただ1つだけマイナスな要素があるとすれば、それは受講後に「思ったよりもダメだった」と思ってしまうリスクがあることだ。(ってそれはダメじゃん、オレ(笑))

「第1期生」となる20数名はたぶんこのコラムを読んでいるはずだから敢えて書くけど、皆さんはすでに1つの「技術」を会得してしまっている。
それこそがこの「ワクワクする」という感情なのである。

能力が感情に引っ張られるのは当然のことで、これは基本中の基本として捉えていないといけない。今、思っているワクワクしている気持ちを持って事に当たると、それは必ず好結果をもたらしてくれるのである。

また、「頑張ろう」と思ったその気持ちも大切にすべきである。
「頑張る」と決断した気持ち、と言い換えてもいいかも知れない。
決断のこの「断」という字は、「迷」を「斤」(おの)でぶった切るということを表していると考えるべきで、「決断」は本来は過去とは決別する、というぐらいの思い言葉なのである。
実際にはそこまでシリアスなものではないにしろ、それでも少なからずは背筋が伸びるようなそんな気持ちの入れ方をするような感情として捉えるべきではあると思う。
そんな気持ちを大切に持ち続けてほしい。

ところで、「決断」のアシストをするものに「日付」がある。
今回、たまたま4月の頭に「レッスン」の募集をかけたのだが、結果的にこれはこれで意味があったなと思っている。何かを始める時が「4月」というのは日本人にとってはスムーズに受け入れることができるからだ。

ちなみに僕は4月以外にも1年のうちにあと3つの「決断の時期」があると思っている。
それはすなわち、1年の始まりである「1月1日」、夏休みが終わった「9月1日」、そして自分の「誕生日」である。
これに「4月1日」を含めた4つの日を僕は勝手に「4大決断日」と呼んでいる(笑)
この時期や日に「よし、今日から頑張ろう」と思うことはとても自然なのだ。

もちろん、本当の本当は「思ったその日から」が基本である。ダイエットでも成功しない人は必ず「明日から」というからね(笑)
でもそんな高等テクニック(?)を使わなくても、決断できる時期に合わせて決断すればいいじゃないか、と僕なんかは思ってしまう。ダイエットに失敗する人は「明日」をズルズル連続させてしまうことにあるからで、明日に始めるのは悪いことではないのだ。
4大決断日をわざわざ待っても、そこからちゃんと続けられればいいだけなのである。

何かを始めようと決断したもののそれが続かなくて、結果的に何も生み出さなかったということがよくある。
そしてひょっとしたらそういった過去の自分に対して劣等感を持っている人がいるかも知れない。自分はいつも結局は頑張り切れない奴と思っているかも知れない。

でもそんなことは思わなくてもいいのだ。

やる気がなくなってフェードアウトしてしまい結果を生まなかったとしても、またやりたくなったらそこから決断して頑張り始めればいいだけだからだ。
で、もしまたそこで頓挫したとする。でもさらに未来に再び決断して自分を揺さぶり起こせばいい。それを続けることは何も卑しいことでは決してない。

何回も同じことに決断をするのは、それがあなたにとって「やるべきこと」であるか「やりたくてたまらないこと」のどっちかだからだ。それはあなたの人生に必要なものなのである。
だったら何回も何回も「やる気」を起こして、何回も何回もチャレンジすればいいのだ。自分の人生なんだから。
自分に厳しいというのも必要だが、自分に甘くするときは甘くしないといけない。

今回の「レッスン」では、クイズというものを始めてみよう、とか、もう一度頑張ってみようと思っている人たちばっかりがやって来る。
そしてそういった人々に僕は囲まれる。
どう考えてもその状況は僕が一番幸せ者となる。だから僕もワクワクしている。
そんな「コマ」がこれから始まるのだ。

とにかく期待を裏切らないようにしないといけない、とこれからこれまで以上のプレッシャーの日々を過ごすことになり、そして僕の2018年は光速で過ぎ去って行くのである(笑)

ではまた、来週の木曜日。